日本が合わないと感じる人は『「空気」と「世間」』を読んでみよう

こんにちわ。

 

僕は昔から海外へ住みたい気持ちがあり、実際に留学して海外に住んだ事もありました。留学での生活はこれまでの人生で一番楽しかったといっても過言ではなく、もう一度海外に住みたいと思うようになりました。

また、転職した今、職場内に前の会社以上に昔ながらの日本的価値観を感じ、非常に息苦しさを感じています。そしてこの息苦しさの正体は何だろう?とずっと疑問に思ってきました。(留学時にそのような息苦しさは感じませんでした。)

そして自然と自分には日本社会は合わないんじゃないか?と疑問を持つようになりました。

かといって、「じゃぁすぐ海外へ」というのは早計です。

まずは今自分が感じている日本社会の息苦しさの正体を探ってみたくなり、この本を手に取りました。

 

『「空気」と「世間」』は「世間体が・・・」という意味での世間。「空気を読め。」の空気に関して解説をした本です。

 

「空気」と「世間」 (講談社現代新書)

「空気」と「世間」 (講談社現代新書)

 

 

空気と世間は密接な関係があり、著者は「空気とは、世間が流動化したもの」と述べています。

 

では世間とは何でしょうか?著者は次のように述べています。

 

電車で、たまにおばさんたちの団体さんに遭遇します。おばさんのうち、すごく元気な人が、まず車内に飛び込み、座席を人数分確保します。そして、後ろからやってくる人に「ほら、ここ!取ったわよ!」と叫びます。(中略)おばさんは決してマナーの悪いのではないのです。(中略)おばさんは、自分に関係のある世界と関係のない世界をきっぱりと分けているだけです。(中略)この自分に関係のある世界のことを、「世間」と呼ぶのだと思います。そして、自分に関駅のない世界のことを、「社会」と呼ぶのです。                 「世間」と「空気」より

 

 

そして世間は次の5つのルールで成り立っていると述べています。

 

①贈与・互酬の関係・・・・お歳暮や手土産など

 

②長幼の功・・・・・・・・年功序列や目上の人を無条件に尊敬する事

 

③共通の時間認識・・・・・ムダな長時間残業や本来自由参加なのに実質参加を義務付けられている飲み会(ホントクソですよね・・・・。)同じ時間を過ごすという事に価値を見出すという事です。

 

④差別的で排他的・・・・・ターゲットを決めて集団でいじめを行う事で帰属意識を確認する行為。

 

⑤神秘性・・・・・・・・・お葬式など

 

あー確かにそうだよなぁ

と府に落ちる方も多いでしょう。そしてこれら5つのルールのうち、何かが欠けたものが「空気」であると著者は述べています。

そして欧米には上記5つのルールだ存在しないようです。詳しい理由は割愛しますが、キリスト教が関係していると著者は述べています。

 

さて、では具体的にどのように「世間」と「空気」に対処していけばよいのか。

本の中ではいくつか考えが述べられていますが、そこまでネタバレはしたくないので、気になる方は本を買って読んでみてください。

対策内容はいずれも即効性のある類ではありませんが、僕はこれから実践していきたいかなと思っています。

 

対策内容以上にこの本の価値は、我々が感じている正体のつかめない「世間」、「空気」を明らかにした事にあります。

 

僕自身、不思議なもので、僕を息苦しくさせてきたものの正体を知ることができた結果随分気が楽になりました。

といっても、海外に暮らしたいという思いは変わらないんですけどねw

同じような思いを感じる方。是非読んでみてください。

 

ここまでこの記事を読んでいただきありがとうございました。